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永代供養墓の概説
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[14]公営の合葬式墓所

代供養墓の多くは共同納骨室を持つ合葬式墓所ですが、こう形態の墓所は公営でも開設され始めています。
国で最初にできたのは、神奈川県横浜市にある日野公園墓地の「合葬式納骨施設」で、平成5年に開設されました。首都圏ではこのほかに、東京都の小平霊園にも「合葬式墓地」ができ、平成10年から募集が開始されています。
れらの合葬式墓所は、永代供養墓と同じように、承継者の有無に関係なく、生前に申込むことができます。公営のものは民営のものに比べ使用料が安く、また宗教や祭祀も一切自由ですが、申込みに際しては、その施設を開設している都道府県または市町村に在住していることなどが条件となります。
教法人によって経営されている永代供養墓においては、その意味合いの中に、墓所を管理するだけでなく、供養するという宗教的行為が含まれています。一方、公営の合葬式墓所の場合には、遺骨の管理はなされますが、供養といった宗教的な概念はありません。ただし、東京都の小平霊園では、年1回、墓地管理者によって献花が行われます。
浜市・日野公園墓地の場合、翼をイメージした大きなモニュメントがあり、その下が二層の地下納骨室になっています。この納骨施設の収蔵規模は6千体で、そこに骨壺のまま永代に安置されます。使用料は6万5千円(一体)です。
京都・小平霊園の場合は、円形古墳をイメージさせる外観で、地下に3千体を収蔵できる納骨室があります。使用許可日から起算して20年間は骨壺の状態で安置され、その後は骨壺から遺骨が出されて合祀されます。使用料は一体用が10万8千円で、二体用(夫婦用)は21万6千円ですが、平成15年度以降の募集は未定となっています。ただし、多磨霊園にも同様の合葬式墓地が開設されています。
た、さいたま市・思い出の里市営霊園にも、平成14年に「合葬式墓地」が開設されました。正面に人工の小川を配するなど、美観に優れた設計がなされています。使用料は一体用が14万円、二体用が28万円となっており、個人や夫婦の単位で申込みができます。また、生前申込みのほかに遺骨申込みもできるようになっています。この他、千葉県市川市にも同様の合葬式墓地が開設されました。
れまでにも、無縁となった遺骨を収蔵するための公営施設は、各地に設置されてはいました。しかし、そうした施設の使用に関しては、そのほとんどが既に遺骨になった場合に限られており、しかも身元不明者などを主な対象にして設置されていたものでした。
国に先駆け、横浜市、東京都、さいたま市、市川市において開設された合葬式墓所は、承継者の有無に関係なく、また生前に申込みができるというもので、永代供養墓と同様に、現代の様々な社会的事情によって必要とされた新しい墓所形態だといえます。こうした公営の合葬式墓所は、これからも各地で開設されていくでしょう。 ※写真をクリックしていただくと拡大してご覧いただけます。
日野公園墓地・合葬式納骨施設(横浜)




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